中海の湖底湧水を例にご紹介させて頂きます。
河川から中海に流入する有機物粒子は湖底に堆積し、分解されるときに大量の酸素を消費して貧酸素水塊発生の原因の一つになっています。また、有機物の粒子(浮泥)が湖底の砂泥地を薄く覆い、アサリやシジミ幼生の着底を阻害しています。雨水が有機物と共に地下に浸透すれば、有機物は微生物に分解され、最終的に海岸海底からの無機態の栄養塩として湧出し、植物プランクトンと海藻による基礎生産を支え、水産資源を育みます。さらに、雨水中の酸素によって有機物が陸域で分解されるため中海の湖底で有機物の分解に消費される酸素の量が少なくなります。そのため、雨水の浸透環境を修復させることができれば、集水域の有根物粒子の流入量を減らし、雨水中の豊富な酸素と無
機体の栄養塩を湖底から供給することができるはずです。湖沼の湧水量を増やすために、雨水浸透研設置を推進している自治体があります。
コンクリート側溝を石積みの溝や土水路に修復することでも、湧水量を増やすことができます。
雨水浸透研による地下水と湧水の活養
※手賀沼水理提保全協議会のホームページより引用
中海万原ボンプ場跡地付近にある道路施設に
ついては、中海干拓事務所がNPO法人未来守
りネットワークとも協議をしながら、駐車場に
降った雨が直接中海に流入するのではなく、
岸の土壌中に浸透するよう工事しました。この
ような工事によっても、湖惑からの湧水を保全
することができます。また、ヨシの生育する遠
浅の地形が残されたため、湧水の滞留しやすい
環境が保全されました。
中海湖岸では量の多少はありますが湖底湧水が面的に湧出し、湖底に汽水〜海水の湧水が滞留しています。
 雨水の浸透環境を修復し、遠浅の入り江状地形を再生すれば、湖岸沿いに自然
 再生を行うことが可能です。
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